【小児矯正】子どもの歯並びと姿勢の関係|名古屋駅から10分の矯正歯科|名古屋西矯正歯科クリニック

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【小児矯正】子どもの歯並びと姿勢の関係

〜猫背・スマホ首がかみ合わせに与える影響〜

「最近、子どもが猫背気味で…」
「スマホやタブレットを見る姿勢が気になります」

保護者の方からよく聞く声です。実はこの“姿勢”と“歯並び”は、無関係ではありません。歯並びは歯だけで決まるものではなく、顎の位置・舌の位置・呼吸・筋肉のバランスと深く関わっています。そしてそれらは、日常の姿勢と密接につながっています。


1. 姿勢が変わると、なぜ歯並びに影響するのか?

私たちの頭の重さは体重の約10%と言われています。頭部は首と顎によって支えられていますが、姿勢が崩れるとこのバランスが変化します。

特に問題になりやすいのが、いわゆる「スマホ首」です。頭が前に出る姿勢になると、

  • 下顎が後方へ引かれやすい

  • 口が開きやすくなる

  • 舌が低位になりやすい

といった変化が起こります。

舌は本来、上顎に軽く触れているのが理想的な位置です。しかし舌が下がると、上顎の横方向への発育が不足しやすくなります。その結果、

  • 上顎が狭くなる

  • 歯が並ぶスペースが不足する

  • 出っ歯や叢生のリスクが高まる

といった問題が起きやすくなります。


2. 猫背と口呼吸の関係

猫背姿勢では胸郭が圧迫され、呼吸が浅くなりやすくなります。すると口呼吸が習慣化するケースがあります。

口呼吸になると、

  • 口唇閉鎖が弱くなる

  • 舌が下がる

  • 上顎の成長が抑制される

という悪循環が生じます。

小児の口呼吸と顔面発育の関連については研究でも示され、呼吸様式が顎顔面の成長に影響する可能性が指摘されています。

姿勢 → 呼吸 → 舌位 → 顎発育
この連鎖を理解することが大切です。


3. 姿勢が悪い子に多い歯列の特徴

臨床的に、姿勢不良がみられる子どもでは次のような傾向が見られることがあります。

  • 開咬(前歯が噛まない)

  • 上顎狭窄

  • 口唇閉鎖不全

  • 下顎後退傾向

もちろん全てが姿勢だけで決まるわけではありません。遺伝的要素も大きく関与します。しかし、環境要因としての姿勢は無視できない要素です。


4. 姿勢は“成長期”だからこそ影響が大きい

成長期は骨が柔らかく、適応能力が高い時期です。これは矯正治療に有利である一方で、悪い習慣にも影響を受けやすいということでもあります。

顎の成長は、遺伝だけでなく機能刺激によっても方向づけられます。

つまり、

  • 姿勢

  • 呼吸

  • 咀嚼

  • 舌機能

これらはすべて顎顔面発育に関与する要素なのです。


5. 家庭でできる姿勢対策

では、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

① 足が床につく椅子を使う

足がぶらぶらしていると骨盤が不安定になります。

② タブレットの高さを調整する

目線が下がりすぎないよう、スタンドを活用します。

③ 鼻呼吸を意識させる

日中、口が開いていないか確認する習慣を。

④ よく噛む習慣

咀嚼は顎への自然な刺激になります。

重要なのは「完璧にさせる」ことではなく、「気づいて整える」ことです。


6. 矯正治療だけでは解決しないこともある

歯並びだけを装置で整えても、姿勢や口呼吸が改善しなければ再発リスクは高まります。

近年では、口腔機能療法(MFT)を取り入れる医院も増えています。これは舌や口唇の機能を改善するアプローチです。

また、重度の骨格性問題では外科的治療が必要になるケースもあります。例えば、顎変形症の治療は
日本口腔外科学会 などでガイドラインが示されています。


まとめ

子どもの歯並びは、
歯だけの問題ではありません。

姿勢
呼吸
舌の位置
筋肉のバランス

これらが複雑に関係しながら成長が進みます。

大切なのは、「歯が並んでいるか」だけを見るのではなく、
その子の全身バランスをみること。

もし猫背や口呼吸が気になる場合は、歯並びが大きく崩れる前に一度専門的なチェックを受けることをおすすめします。

早期発見は、将来の大がかりな治療を防ぐ可能性があります。



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参考文献

  1. Harold Linder-Aronson. Adenoids and their effect on the mode of breathing and nasal airflow and their relationship to characteristics of the facial skeleton.

  2. Contemporary Orthodontics. Proffit WR, Fields HW, Sarver DM.

  3. Moss ML. Functional matrix hypothesis revisited.

  4. 日本口腔外科学会. 顎変形症診療ガイドライン.