歯磨きをしているとき、
「歯茎から血が出たけど痛くないし、そのままでいいかな?」
「強く磨きすぎただけ?」
と感じたことはありませんか?
実は歯磨き中の歯茎からの出血は、多くの場合“体からの重要なサイン”です。
特に矯正治療中の方や、これから矯正を考えている方にとって、歯茎の健康はとても大切です。
この記事では、
- 歯磨き中に歯茎から血が出る原因
- 放置してよいケース・危険なケース
- 矯正治療中との関係
- 正しい対処法と予防法
を、歯科の専門的視点からできるだけわかりやすく解説します。
歯磨きで歯茎から血が出る主な原因
① 歯肉炎・歯周病の初期症状
歯磨き中の出血で最も多い原因が、
歯肉炎や歯周病の初期段階です。
歯と歯茎の境目にプラーク(汚れ)が溜まると、
細菌によって歯茎が炎症を起こし、
少しの刺激でも血が出やすくなります。
⚠️ 痛みがほとんどないのが特徴
⚠️ 「血が出るだけだから大丈夫」と思いがち
この段階で気づけるかどうかが、とても重要です。
② 磨き残しが多い・歯磨き不足
「毎日歯磨きしているのに…」と思う方も多いですが、
磨いている=磨けているとは限りません。
特に以下の部位は磨き残しが多くなります。
- 歯と歯茎の境目
- 奥歯の裏側
- 歯並びがデコボコしている部分
矯正前・矯正中の方は特に注意が必要です。
③ 歯ブラシが硬すぎる・力が強すぎる

一方で、
歯ブラシが硬すぎる、力を入れすぎている場合にも出血は起こります。
ただしこの場合、
- 歯茎全体が腫れていない
- 数日で出血が落ち着く
ことが多く、歯ブラシを変えたり優しく磨くようにしたりすると改善されることが多いです。
それでも改善が見られない場合は、別の要因を疑う必要があります、
④ 矯正治療中による影響

矯正治療中は、
- 装置の周りに汚れが溜まりやすい
- 歯磨きが難しくなる
- 歯が動くことで歯茎が一時的に敏感になる
といった理由で、歯茎から出血しやすくなります。
これは珍しいことではありませんが、
「矯正中だから仕方ない」と放置するのは危険です。
歯茎から血が出ても大丈夫なケース・危険なケース
様子を見てもよいケース
- 明らかに歯ブラシを強く当てた
- 新しい歯ブラシに変えた直後
- 1〜2日で出血が止まる
この場合は、
歯ブラシを柔らかめに変え、力を弱めて様子を見ましょう。
すぐ歯科医院を受診すべきケース

- 毎回歯磨きで血が出る
- 歯茎が赤く腫れている
- 口臭が気になる
- 歯がグラグラする
- 矯正治療中で出血が続く
これらは歯周病が進行しているサインの可能性があります。
歯茎から血が出たときの正しい対処法
① 歯磨きをやめないことが重要
「血が出るから歯磨きを控える」という方がいますが、
これは逆効果です。
炎症を起こしている歯茎ほど、
プラークをしっかり落とす必要がありますので血が出ても歯磨きはするようにしましょう。
② 正しい歯磨き方法を意識する
- 歯ブラシは「やわらかめ〜ふつう」
- 力を入れず、小刻みに動かす
- 歯と歯茎の境目を意識する
矯正中の方は、
ワンタフトブラシや歯間ブラシの併用がおすすめです。
③ 歯科医院でのクリーニングとチェック
セルフケアだけでは限界があります。
歯科医院で、
- 歯石除去
- 歯磨き指導
- 歯茎の状態チェック
を受けることで、出血は大きく改善します。
矯正治療を成功させるためにも歯茎の健康は必須
歯並びをきれいにする矯正治療は、
健康な歯茎と骨があってこそ安全に進められます。
歯茎の炎症を放置したまま矯正を続けると、
- 歯周病の進行
- 歯が動きにくくなる
- 治療期間が延びる
といったリスクもあります。
気になる場合は早めに歯科医院へ相談しましょう!
当院はLINEからのお問い合わせも可能ですので、お気軽にご連絡ください✉️
参考文献
- 日本歯周病学会「歯周病とは」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病」
- 日本矯正歯科学会「矯正治療と口腔衛生管理」