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インプラント矯正とは
インプラント矯正とは、通常の矯正器具とインプラントを組み合わせた画期的な歯科治療です。人工歯は使わず、小さなブレード(板状)インプラントだけを使用します。
歯列矯正は治療期間が長く(1~3年)かかるのであきらめておられる方が多いようです。ところが歯科治療のインプラント矯正は、通常の治療期間の約半分で終了します。
インプラント矯正の最大のメリットは、インプラントを奥歯やあごの骨に植えて固定源にすることで、歯を奥に移動できることです。つまり大臼歯を後側に移動したり、位置を下げたりすることができます。
今まで歯を抜かなければスペースが取れなかった症例でも、歯を抜かずに行うことができる場合もあります。矯正完了後は、インプラントを取り外します。
ジェイルスクリュー
ジェイルスクリュー小型のねじを埋め込む方法です。小型のため、以下の優れた利点があります。
●手術が簡単
●いろいろな箇所に埋め込める
●費用が安い
●すぐに力をかけられる
インプラント矯正(アンカースクリュー)の費用
アンカースクリュー1本 55,000円
矯正治療に関するリスクと副作用
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。