進学や就職、転勤などで引っ越しを予定している方の中には、「矯正治療は途中でやめないといけないのでは?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、歯列矯正は引っ越し後も継続可能です。多くの場合、転院という形で新しい歯科医院に引き継ぐことができます。
ただし、スムーズに治療を続けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
転院が必要になる主なケース

矯正治療中に転院を検討するケースには、以下のようなものがあります。
・遠方への引っ越しで通院が難しくなった
・進学や就職で生活圏が変わった
・海外転勤などで長期的に通えなくなった
特に矯正は月1回程度の通院が必要になるため、無理に通い続けるよりも、転院した方が結果的に治療がスムーズに進むことも多いです。
転院の基本的な流れ
① 現在の歯科医院に相談する

まずは、現在通っている医院に転院の意向を伝えましょう。治療の進行状況や今後の計画について説明を受けることができます。
このとき、紹介状(診療情報提供書)を作成してもらえる場合もあります。
② 転院先の歯科医院を探す
引っ越し先で矯正治療に対応している歯科医院を探します。
選ぶ際は以下のポイントが重要です。
・矯正治療の実績がある
・現在の治療方法に対応している
・通いやすい立地
特にマウスピース矯正の場合は、同じシステムを扱っている医院を選ぶとスムーズです。
③ カウンセリング・再診断を受ける
転院先では、現在の歯並びや治療状況をもとに再評価(再診断)が行われます。
医院によって治療方針が異なるため、多少の計画変更が生じることもあります。
④ 治療の引き継ぎ・再スタート
内容に納得できれば、正式に転院し、治療を再開します。
装置の調整や交換などは、転院先の方針に従って進めていきます。
転院時に気をつけたい3つのポイント
① 追加費用がかかる可能性がある
矯正治療は自由診療のため、医院ごとに費用体系が異なります。
そのため、転院先で再度費用が発生することがあります。
「どこまで支払い済みか」「残りの費用はどうなるか」を事前に確認しておくことが重要です。
② 治療計画が変わることもある
歯の動き方や装置の考え方は、医院や医師によって異なります。
そのため、転院後に治療期間が延びたり、方法が変更されたりする可能性もあります。
③ 情報共有が不十分だとトラブルになる
レントゲンや治療記録が十分に引き継がれないと、正確な判断が難しくなります。
可能であれば以下を用意しておきましょう。
・レントゲンデータ
・口腔内写真
・治療計画書
・使用している装置の情報
矯正方法別|転院のしやすさ
ワイヤー矯正
比較的どの医院でも対応可能ですが、装置の種類や技術に差があるため、引き継ぎには注意が必要です。
マウスピース矯正
同じブランド・システムを使用している医院であれば、比較的スムーズに転院できます。
ただし、医院によってはデータ移行や再スキャンが必要になる場合もあります。
転院せずに続けるという選択肢
距離によっては、現在の医院に通い続けるという選択肢もあります。
例えば
・数ヶ月に1回の通院に調整する
・帰省や出張のタイミングで通う
など、柔軟に対応できるケースもあるため、一度相談してみるとよいでしょう。
まとめ
引っ越しがあっても、歯列矯正は中断せずに続けることが可能です。
ただし、転院には費用や治療計画の変更といった注意点もあります。
スムーズに治療を継続するためには、
・早めの相談
・情報の共有
・医院選び
が非常に重要です。
環境が変わるタイミングでも、適切な対応をすることで、理想の歯並びにしっかり近づいていくことができます。
当院では東京に分院がございます。
関東方面への移動であれば、そちらで治療の継続が可能ですので一度ご相談ください♩
各お問い合わせは、下記LINEからも受け付けております!
参考文献
・日本矯正歯科学会「矯正歯科治療の指針」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「歯科保健」
・Proffit, W.R. et al. Contemporary Orthodontics, 6th Edition
・日本臨床矯正歯科医会 公開資料